東北大学・多元研・放射光産学連携準備室(SLiT-Jについて)

イノベーションに向けて

科学技術の革新のために

SLiT-Jは、これまで困難であった、B (ホウ素)、C (炭素)、N (窒素)、P (リン)、S (硫黄) 等をターゲットとする軽元素戦略や、 リチウムをはじめとする金属元素を操る新材料開発、触媒化学、生命機能解明、フードサイエンスの開拓、 スマートIT・スマートセラピー・スマートアグリ、さらには農商工の連携する展開を実現します。
SLiT-Jが実現する、10ナノメートルの放射光ビーム解析は、既に東北で進められている、スピントロニクスデバイスや有機ELなどの開発も加速します。

コウリション・コンセプトが応える産学連携活用ニーズ

放射光のイノベーション活用には、企業の情報セキュリティの確保と、大学の基礎研究の公開成果の共有 のバランスが必須です。
コウリション(coalition)コンセプトは、それを実現するためのSLiT-Jにおける産学連携のしくみです。 企業や学術が、放射光利用技術の成果を共通基盤として共有し、個別の技術開発は競争を促進することを目的として、コウリションする、 このコンセプトによりエコタイヤ開発の成果のような基礎研究と実用化の間の「死の谷越え」を支援します。

イノベーション研究促進の拠点として

コウリション・コンセプトを実現するために、ユーザーの研究開発装置を設置するイノベーションベンチをプラグインできるように標準化します。 イノベーションベンチとは、企業が製造現場の大型装置の持ち込みが可能となるフリースペースのことです。 このイノベーションベンチを、様々な測定手法のビームラインにプラグインできるように標準化し、産学連携によるプロセスエンジニアリング開発やチャレンジ型研究を可能とします。 また、各ビームラインでの自動測定・メールインサービス・測定代行による放射光利用サポートが、研究開発の効率化に貢献します。
SLiT-Jの各ビームライン・エンドステーションにおける計測ステーションの構成
SLiT-Jの各ビームライン・エンドステーションにおける計測ステーションの構成

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