東北放射光施設計画SLiT-Jは、軟X線(テンダーX線を含む)向きのシングル・ナノ・アプリケーションを目指す、
我が国初の3GeV中型放射光施設の建設計画です。東北大学を中心に、東北地方の国立7大学が協力をして、
東北経済連合会と共に実現に向けた活動を展開して参りました。年内の財団法人設立に向けて準備を進めております。
2012年5月23日には、日本放射光学会の「放射光将来計画特別委員会中間まとめ」において、
科学技術的必要性が認められました。 2014年には、加速器・光源計画について最初の概念設計報告(Conceptual Design Report)を
発表し、2016年3月には、その改訂版を発表いたしました。
その後、2016年6月21~23日にはSLiT-J国際評価委員会(議長 Jerome Hastings教授) を開催し、
科学技術的見地および、建設・予算計画の見地から、建設計画を推進することについて妥当であるとの評価を頂きました。
さらに、放射光の高い性能を有効に産業活用するために考案した、新しい産学連携スキーム“コウリション・コンセプト”と、
それを実現するためのエンドステーションのデザイン方針について、 評価委員よりユニークなアプローチであると
高い関心を持って評価されました。 また、オールジャパン体制で実施する本エンドステーション・デザインコンペの提案についても
評価いただきました。
以上の経緯で公募が行われたコンペには、全国から30件の応募を頂きました。審査に当たっては、
公正・透明性を確保するため、全国の専門家からなる外部審査委員会を設置しております。
そして、外部審査委員会では、一次審査の結果を基に、応募されたエンドステーションデザインを公開の場で議論し、
施設の全体計画にフィードバックするための、公開シンポジウムを開催することに致しました。
オールジャパンの計画である東北放射光計画をより強化・深化させるために、
産学の幅広い分野の皆様による議論をお願い致します。
※エンドステーションとは、放射光施設でユーザーの計測を行う部分です。詳しくはこちら
※コウリション・コンセプトについては、詳しくはこちら
※公開シンポジウムは、どなたでも入場できます。
(入場無料、ただし、その後の懇親会は要事前申込み・会費制)